
【カウチサーフィン公式サイトより 画像引用】
- 新しい価値観の宿泊に興味のある旅人!
- 0円の価値の可能性を求める旅人!
- 世界を旅しながらかけがえのない友達が欲しい旅人!
こんにちは、タビカチ管理人のSyurimpです。
前回の記事、道の駅野宿から新しい形のゼロ円お泊りへの
続きになります。
まだの方は、
先に読んでおくと話の理解がスルスルと進みます!
今回のメインは2つ。
「0円の価値」と「0円宿泊が成り立つ理由」です。
後半に、カウチサーフィンという国際交流のプラットフォームをご紹介します。
では、いきましょう!
ゼロ円とはなにか?石ころとアドラー心理学に訊く
なぜ0円なのか?
今回ひとつめのキーポイントです。
0円って果たして「なにも無い」事を示すのでしょうか?
何もないとは、つまり「価値が無い」と表現できますが、
0円って本当に無価値なのでしょうか?
そんな事ありませんよね。
そこら辺に落ちている石ころだって、
石が好きな人にとっては十分価値があります。
石なんてそんな好きじゃないよ!
そんな人だって、
丸い石えお見れば「丸いなぁ」と感じるし、
ゴツゴツした石は「ゴツゴツしてるなぁ」と思います。
ここがポイントなのですが、、
例えどーでも良くても、ちゃっちい感想でも、
そうした思考があればその物に価値が存在しているのです。
物(今回は石)に対して少しでも思考がよぎれば、
「なにも無い」なんて事は絶対にありえません。
そこら辺に転がっている石は確かに0円です。
しかし、値段が無いから、価値が無いという単純な話ではないのです。

Alfred Adler(1870~1937)
2014年の本のベストセラーに「嫌われる勇気」という本があります。
この本では、ユング・フロイトと並んで3大巨匠のひとり、
アルフレッド・アドラーのアドラー心理学(個人心理学)を、
対話形式で学びます。
写真はアルフレッド・アドラー本人です。
本書の一部をもとにして話を進めていきたいと思います。
嫌われる勇気の後半で、
「我々は存在しているだけで価値あるものだ」という一文が出てきます。
詳しい内容は是非、嫌われる勇気を読んで欲しいのですが、
要は我々は存在しているだけで価値がある、という定理があるという事です。
これは愛の概念に近いと思うんですね。
あなたのお子さん、
またはご両親を思い浮かべながら想像して欲しいのですが。
この世に生を受けて存在してくれるだけでありがたい。
と、お子さんに対して想った事はありませんか。
はたまた、ご両親からそう想われた事はありませんか。
アドラー心理学における、
幸福になるには?という人類普遍のテーマは、
全てを愛する(共同体を宇宙まで拡げる)という極めてシンプルな結論にたどり着きます。
記事では全てをお伝え出来ませんが、
本を読めばこの一文の入っている非常に密度の濃いゲシュタルトが体感できるはずです。
さて、0円は無価値かという議題が、
「石ころ」と「アドラー心理学」というなんだか関係なさそうな話なちゃいました^^;
でも、共通点が1つあるんです。
価値の交換手段に「お金」を必要としてない所です。
両者は価値の交換手段に「存在」を挙げています。
石ころのお話では、
石ころがそこに在る「存在」と、
「あの石つるっつるだな〜キレイだな〜」と思考の流れが交換されました。
アドラー心理学も同じです。
先程の話は、家族に当てはめたのでなんとなく理解できたと思います。
あなたが「存在」しているだけで、私は「幸せ」です。
お互いそう想えば、お互いの存在が価値(幸せ)が交換手段になったのです。
新しいカタチのゼロ円お泊りとは?
先ほど話したエッセンスが旅行につながるのではないのか?
それは実際に起こっています。
お金を価値の交換手段にして成り立っていた、
旅行者と事業者の関係にパラダイム・シフトが起きています。
それを具現化したのは、「カウチサーフィン」という、
異文化交流マッチングサービスです。
【参考リンク】
カウチサーフィン(英語)
2004年に正式リリースされた、
主に海外旅行で利用されるサービスです。
カウチサーフィンはNPO法人形式で運営されており、
「より良い地球創りに1カウチずつ、貢献を。」を理念に、異文化交流や国際理解を深める
プラットフォームを提供しています。
「カウチ」とは、Couch(休憩用の長いす、ソファー)で、
「サーフィン」は文字通り、夏にするスポーツのSurfingです。
直訳するとソファーをサーフィンするってことですね。
それだけだと理解しづらいですが、
このソファーを利用するにあたって
共通の価値が今まで話した事につながります。
それが、「あなたの存在そのもの」です。
会ったこともない異国の地から来た旅人を招いて、
お互いの国やパーソナリティについて理解する。
その機会にお金は介在せず、必要なのは「あなたの存在そのもの」です。。
無償であるからこそ、
宿泊者である我々もホスピタリティを持って
ホスト(宿泊を提供する人)と平等になる。
カウチサーフィンで成り立つ宿泊概念は、
お金の介在では経験できない感覚です。
新しい宿泊形態を体験してみてはいかがでしょうか?
それでは、ありがとうございました!