
今回は行政書士のお仕事をされていますsweetflowerさんに寄稿頂きました
この記事は、行政書士に合格し現在も現場でお仕事されていますsweetflowerさんにご寄稿いただきました。
プロの行政書士の視点からお話しして頂ける貴重な合格体験記です。豪華3本立てで参ります。(続きは記事の最後で案内しています)
それでは、sweetflowerさんよろしくお願いします^^
これが私の行政書士の合格体験記です!
みなさん、はじめまして!sweetflowerと申します。
会社設立手続きを中心に、団体規則や契約書の作成にたずさわっている行政書士です。
登録3年目のまだまだビギナーですが、毎日とても楽しく仕事をしています。
さて、今回タビカチさんにお邪魔したのは、Syurimpさんから「行政書士試験に合格できる勉強方法をみなさまにお伝えしたい」とお声がけをいただいたからです。
行政書士試験の勉強方法って、結構悩みますよね。
私も写真にあります行政書士の合格通知が届くその日まで、「このやり方で本当に大丈夫なのか」とモンモンとしていました。
合格した今も、「こうしておけばもっと効率良かったのに!」って思うことがたくさんあります。
そこで今回はこの場をお借りして、
- 合格体験から思う、合格に必要な3つの力
- 私はどうやって合格したのか
- フォーサイト・スタディングを使った、合格に近づくための勉強法
についてお話しいたします。この記事では、1. の行政書士の試験合格に必要な勉強のマインドや戦略をシェアいたします。
また、2と3でご紹介しますフォーサイト、
スタディングを使った勉強法については、実際にサンプル講座を受講して、
「私ならこんな風に勉強するなぁ」というプランを組み立てました!
この記事の最後にありますのでよければ一緒に読んで下さいね(*^^*)
行政書士試験は法律系国家資格の入門的な試験と位置付けられており、「行政書士なんて誰でもなれる」という噂もよく聞きます。
たしかに行政書士試験は誰だって挑戦できますし、独学合格だって可能です。
でも調べてみると分かりますが、行政書士の合格率は約10%前後です。試験範囲も広く深く、正直そんなに簡単ではありません。
ですが、実際に合格した私が保証します。
きちんと正しい努力をすれば、あなたも必ず合格できます!
それでは、ちょっと長い合格勉強記になりますがよろしくお願いします(*^^*)
合格体験から思う、行政書士の合格に必要な3つの力
まず、行政書士の合格を目指すための正しい努力ってなんなのでしょうか?
これについては人それぞれ一家言あると思うんですが、私は、
- 基礎力
- 推測力
- 運
この3つの力を身に着ける努力こそ、行政書士試験における正しい努力だと思います。
それぞれ具体的にお話しますね。
基礎力=試験範囲をカバーする基本知識を身に着ける努力
当然ですが、試験範囲の法律に関する基本的な知識がないと、合格はできません。
ただ…この試験範囲がかなりの曲者です。めちゃくちゃに広いんですよ。。
≪行政書士試験の範囲と得点≫
- 基礎法学(法律関係・法律用語・裁判制度などの基礎知識)-8点
- 憲法-28点
- 民法-76点
- 商法・会社法-20点
- 行政法-112点
- 一般知識(社会・政治・経済・情報通信・個人情報保護・文章理解)-56点(合計300点)
…ね、広いでしょう?
その上、法律だけでなく判例・条例・通達・命令など関連するすべての法的根拠も範囲です。
どんな努力家でも天才でも、これらの全部を完璧に覚えることなんてできません。基本的な知識をフル活用して、なんとか戦うしかないのです。
行政書士試験では、基本的な知識を広くまんべんなく身に着ける努力が必要になります。
推測力=行政書士は暗記のみでは☓ 基本知識同士の結びつきを作る努力が大事
基本的な知識だけで深い問題を解くには、持っている知識から推測して答えを探っていくしかありません。
行政書士はマーク式の試験なので、「3かしら…?」程度の推測ができればOK。
基礎知識同士の結びつきを作っておけば、試験の場でも、基本知識だけで答えを導き出すことができます。
たとえば、
『父Aが病気で亡くなったが、息子B(一人っ子)は数カ月前に死亡している。Bの妻Cは現在第一子を妊娠中である。父Aにも息子Bにも、妻以外に愛人や子はいない。相続人は?』
という問題を考えてみましょう。
これは民法の相続の問題ですが、事例ごとにいちいち相続人が誰かなんて覚えていられません。
- 権利能力=権利義務の帰属主体となりうる能力
- 自然人は生まれてから死ぬまで持つ
- 胎児は原則、権利能力はない
- ただし不法行為による相続においては、既に生まれたものとみなす
- 配偶者は常に相続人
- 直系卑属が先に死亡していた場合は代襲相続
という6つの基礎知識を結び付けて、答えを推測していくことになります(この問題の場合、相続人は父Aの妻のみです)。
問題を見て必要な基礎知識を思い浮かべ、結び付けて、答えを導き出す推測力が必要なのです。
運=参考書や問題集の反復でちょっとでも確率を上げる努力
それを言っちゃぁ…って感じですが、結局最後は運が必要だとも思います。
特に一般知識科目については何が出題されるか本当にわかりません。
得意な分野の問題がでますように、あてずっぽうが当たりますように…と祈るしかない部分も多いです。
ただ、基礎知識を正確に身に着けて推測力を磨けば、運の確率をあげることはできます。
復習を繰り替えして、運を味方につけましょう。
私が行政書士に合格した戦略的勉強方法!
上の写真↑は、私の合格通知です(行政書士試験では、合否に関わらず点数を知らせてくれます)。
カッコ悪いですけど、私としては「ふふふ、想定通り」って感じでした。もともと満点ではなく、あくまでも合格点である180点を目指していたのです。
そしてこの「あくまでも合格点を目指す」勉強法が、勝因だったと思います。
あくまでも行政書士試験の合格点を目指したのが勝因
私は農学部の出身です。法律なんて、大学で憲法と民法の入門科目を受けただけ。行政書士を志し始めたころは、ほぼ初学者でした。
行政書士試験は例年11月に行われますが、私はその約1年前の10月から勉強を始めました。
まずはお金に余裕がなかったので、古本屋で憲法・民法・行政法・会社法の入門書と過去問の問題集を購入しました。入門書を2回通して読み、知識をインプットし続けました。
この頃は「満点を目指さないと合格点すらとれやしない」と思っていたので、隅々まで知識を詰め込もうとしていました。
しかしなかなか頭には残りません…。その証拠に、3月頃に過去問に初めてトライしたところ、100点くらいしか取れなかったと記憶しています。
このあたりでようやく、「初学者に満点は無理だ。目指すは合格だ!」と気づいて方針転換。ボーダーラインの180点をゴール設定に勉強の戦略を考え直しました。
4月からは入門書の太字部分のみを確実に暗記するという勉強法に変え、7月~10月はひたすら過去問の解説を覚えました。
- どうしてこの選択肢は〇なのか
- この選択肢のどこがどう具体的に×なのか
を意識しながら、答えの理由が完璧に言えるようになるまで解説の根拠を暗記する、というのを繰り返しました。
試験前月の10月に入ってからは一般教養対策も開始し、公務員試験の過去問を購入して2回ほど繰り返しました。
そうして迎えた11月の試験当日。正直、最低限の知識だけを武器に試験に挑み、運よく合格したのです。
そう、『一発合格』といえばカッコいいんですが、ほんとグダグダですよね…お恥ずかしい!…でも合格は合格です。今もそれなりに、現場で実務をこなせています。
この経験から、みなさまにもぜひ「合格点を目指す勉強」をして欲しいと思います。
そしてそのためには、私のような独学はおすすめしません。行政書士に必要な基礎知識はどれなのかを探すのに、無駄な時間がかかってしまいます。
予備校や通信講座などを使って、効率よく基礎知識を身に着けましょう。
では、引き続き、行政書士合格者の視点から「フォーサイト」と「スタディング」の教材についてレビューいたします。
現役行政書士のsweetflowerさんに、
1回で合格された行政書士の勉強方法と、教材やテキストを使ってのスケジュールの組み立て方といった内容を寄稿いただいております。
第一回:sweetflowerさんが提案する1発合格する行政書士の独学勉強法!(この記事)
第三回:スキマ時間でも勉強して合格する!スタディングのビデオ&テキストを使った勉強方法
番外編:スタディングとフォーサイトの比較を徹底的にしました
(この記事はタビカチ管理人のSyurimpが執筆いています。価格面を中心に調べています。
。。。見る見ないでエライ違いですよ(・_・))